To Live and Die in Tokyo

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zoom RSS 『死に花』

<<   作成日時 : 2004/06/01 23:44   >>

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年寄りが主役の映画にはお気に入りが多くて、『トワイライト・ゾーン』の第二話はスピルバーグの最高作だと思ってるし、『田舎の日曜日』は生涯のベストテンに入れてもいい。
だから『死に花』にもかなり期待していたのだが、残念ながらこれはダメ。
ここで描かれる老人たちには老いの哀しみがないし、長く生きた者だけが持ち得る含蓄もない。あるのはリアリティーのない前向きさと元気さだけである。もちろん中高年の観客を元気付けるためにそれがあってもいい。しかし物語のメインとなる銀行の金庫破りが、体力勝負で穴を掘り続けるだけではあまりに芸がなさすぎ。長い人生経験で得た知恵と経験を駆使して肉体の衰えを補ってこそ真の老人賛歌ではないか。若い介護員の「スゲエなあ、年寄りって」という驚嘆の声もそうじゃなきゃ生きてこない。
また、この金庫破りにまるでサスペンスが感じられないのも問題である。銀行の突然の吸収合併による閉鎖まで残り1ヶ月というタイムリミットがまるで生かされていないし、穴掘りの途中にこれといった障害が立ちふさがることもない。氾濫した川水がトンネルに流れ込んだせいで銀行ビルが傾き始め、そこに生じた隙間を掘って金庫を破るクライマックスも、巨大なビルが傾いてるのに台風で人出がないとはいえ誰も気付かないというのは無理がありすぎ。

役者もメインの4人の中で技量があるのが山崎努だけなのが痛い。谷啓はまだしも宇津井健は40年前から変わらぬ大根ぶりだし、青島幸男は味のあるシロウトという程度。青島の役は植木等(最近見かけないけど元気なんだろうか)だったらなあと何度も思った。
☆☆★

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コメント(3件)

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僕も日曜に観ましたが「死に花」ぜんぜんでしたね。
まだ、老人ものという意味では「カレンダー ガールズ」の方が良かったですよ。後半だれる感じはするけど…
nao
2004/06/02 01:53
naoさん、はじめまして。私の知り合い関係じゃないですよね?『カレンダー ガールズ』は近々観るつもりです。イギリスの市井の人々をユーモラスに描いた映画は良い物が多いので期待してます。でもこれ老人っていうほどの年齢ではないですよね。主役のH・ミレンも50歳ぐらいじゃなかったっけ?
キルゴア二等兵
2004/06/02 19:41
はじめまして。ただの通りすがりです。知り合いではありません。
「死に花」のあまりに的確な批評に胸を打たれ書き込みました。
nao
2004/06/04 01:30

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