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zoom RSS 円楽を映画に出させる方法

<<   作成日時 : 2006/05/06 20:18   >>

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旧聞ではあるが、三遊亭円楽師匠が笑点から完全に降板することとなった。
笑点は小学生のころ熱心に見ていた時期があった(小円遊のファンだった)が、今では何の思い入れもないし、円楽師匠もここ数年体調が思わしくないのは知っていたので、大した驚きもなかった。
しかし、世間にとってはかなりの大事件だったらしく、このことを一面で報じるスポーツ紙もあったりして、むしろそちらに驚きを覚えた。

そういうワケで、これまでの人生で円楽師匠のことを考えたりすることは殆どなかったのだが、GWですることがないせいか、ふと「円楽って結構映画にも出てるよなあ」と思い、とりあえずネットで調べてみた。

『喜劇 大風呂敷』
『ザ・タイガース 世界はボクらを待っている』
『進め!ジャガーズ 敵前上陸』
『喜劇 いじわる大障害』
『日本フィルハーモニー物語 炎の第五楽章』
『みゆき』
『魚影の群れ』
(キネマ旬報データベースより)

全部で7本。意外と少ない。
この内、私が観ているのは5本。別に円楽師匠を追っかけてるわけでもないのに5本も観ているのだから、出演本数はその3、4倍はあるだろうと思ってたが違った。未見は『大風呂敷』『日本フィル』だが、『大風呂敷』はビデオを持ってる。
ちなみにライバル、立川談志の出演本数は18本。数の上では談志圧勝だが、談志の場合はゲスト出演が多そうだし、どーでもよさそうな映画がほとんど。藤浦敦に4本(含『落陽』)も出てるし。一方、円楽師匠は中平康、前田陽一(談志との作品も有)に井筒、相米と、いい監督と仕事をしている。『魚影の群れ』以外は偶然だろうけど(笑)。

鑑賞作の中で、最も強く印象に残っているのは『進め!ジャガーズ 敵前上陸』。
円楽師匠は、事件に巻き込まれて命を狙われる主人公に助けを求められる警部の役。本人はちょっとキザな、ダンディズムあふれる男のつもりで演じているのかも知れない(何故そういうつもりなのかは、この先でわかります)。でも所詮は円楽師匠、星の王子様なんて呼ばれてはいても、あの馬面である。クールを気取ってもノッペリとした無表情にしかならず、不気味さ異様さと、本来の芸人としての可笑しさが微妙に入り混じってシュールでさえある。出番は多くはないが、一度見たら忘れられない強烈な存在感。

『進め!ジャガーズ 敵前上陸』は、小林信彦が中原弓彦名義で脚本を担当していることで一部では有名な作品。
小林がこの作品の脚本を依頼されてから、紆余曲折を経てどうにかクランクインするまでの顚末を綴った文章を読んだことがある。もうかなり昔のことで、いつ頃どこに書かれていたのかも、詳しい内容も忘れてしまったのだが、円楽師匠出演の経緯だけはケッサクだったので覚えている。

小林は、この警部の役を最初から円楽師匠を想定して書いたそうだ。いわゆるアテ書きというやつ。しかし円楽師匠は当時人気の絶頂期。拘束時間の長い映画、しかもGS映画のワキ役となると、そう簡単には出演を承諾してもらえそうもない。
そこで小林は、役を気に入ってもらうために、役名を「超二枚目の警部」とした。個人名はない。だから脚本には、セリフの上にもト書きにも「超二枚目の警部」という言葉があふれているワケで、これだけ「超二枚目」と持ち上げれば、円楽師匠の心を揺さぶることができるだろうと考えたのだ。
果たして計画は成功、出演に前向きになった円楽師匠は監督と会うことになった。
ここで監督の前田陽一が、とどめの一撃となるひと言を発する。

「佐田啓二が死んでから、松竹には二枚目がいないのです」

円楽、陥落。
佐田啓二が亡くなってから、すでに3年以上が経ったころの話である。

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