今日のひとこと総集編+映画星取り(18.10)2

今日のひとこと(10.30)
『若おかみは小学生!』鑑賞
意外にも男ひとり客が多くてひと安心も、平日朝イチの回ということもあって、これはこれで居心地が悪い。

今日のひとこと(10.24)
『止められるか、俺たちを』鑑賞
ネットで見かけた最高に笑えるツッコミ
「荒井晴彦に前歯があるのはおかしい」

鑑賞映画星取り(☆5つが満点)
『エンジェル、見えない恋人』(ハリー・クレフェン)☆☆
透明人間と盲目女性の恋愛話で、二人だけの世界を寓話的に描きたかったという思いがあったのかも知れないが、それ以外のものー透明人間の生活や社会との接点等ーも見せてくれないと物足りないし、設定に説得力も生まれない。
映像的にも「低予算映画だからできない(やらない)」ではなく、もっと工夫を凝らして透明人間を「見せる」努力をしてほしかった。

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(ナタウット・プーンピリヤ)☆☆☆★
高校生たちがあの手この手でカンニングをする話というから、てっきりコメディだと思ってたら、驚くほどシリアスだった。その割には役者がみんな香港映画みたいな垢抜けない芝居をするのが気になったが、次第に慣れてくる。
演出はやり過ぎも目立つが、ちょっとしたことまでサスペンスフルに見せる手腕はなかなかのもので、たかがカンニングと侮れない。

最後の方はタイの格差社会、学歴偏重主義への批判もあって、単純に善悪では割り切れないものになっているのだが、タイの事情なんか知らないこちらとしては、もっとスカッとするものを見せてほしかった。

『マイ・プレシャス・リスト』(スーザン・ジョンソン)☆☆★
ヒロインのキャラクターの特殊性を魅力的に見せることも、ストーリーに活かすことも出来ておらず、ただヒステリックに右往左往するだけ。

2か所ばかりシーンのつながりが不自然だったが、本来間に入るべきシーンを編集で丸ごと切ったのだろうか?

ヒロインとイイ仲になる男三人のルックスが似通っているのは何かしらの狙いではなく、単に監督(女性)の好みって気がする。

『ファイティン!』(キム・ヨンワン)☆☆★
ベタな話を力ずくで面白く見せるのは韓国映画の得意とするところだが、これはさすがにやりすぎ。主人公はともかく、脇の人物にはもう少し陰影をつけてほしい。

『ルイスと不思議の時計<吹替版>』(イーライ・ロス)☆☆☆
つまんなかったわけじゃなくて疲れてたせいで中盤寝落ち。騒動の原因となる主人公少年のやらかしが何なのかわからなかった。が、それでもそれなりに楽しめたので悪い映画ではないと思う。

ジャック・ブラックはもっとマヌケで騒がしい方がいい。佐藤二朗の吹替えもあまりハマってなかった。

『デス・ウィッシュ』(イーライ・ロス)☆☆☆
あまり憶えていないのだが、『狼よさらば』の主人公は自分に襲い掛かってくるダニを殺すために街を徘徊していたように思うのだが、本作の主人公はきっかけとなる殺し以外は、妻子を殺傷した相手への復讐をするだけなので、主人公の行動の是非を問うような部分は希薄で、単なる復讐アクションでしかない。

エンディングが『狼』へのオマージュになっているのはオールドファンには嬉しいサービス。

『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』(トリッシュ・シー)☆☆☆
大学を卒業したメンバーを再結集させ舞台をヨーロッパに移してのシリーズ第3弾だが、ネタ切れ感は否めない。
ファンが見たいのはこういうアクション映画まがいじゃなくて、学園コメディだと思うんだけど。

『バーバラと心の巨人』(アンダース・ウォルター)☆☆☆
実際に「巨人」が出てくるかどうかはともかく、主人公の少女が何らかの試練(闘い)を経て成長する姿をファンタジー色強めで描くのかと思ってたら、話が進むにつれて逆にそういう部分は薄れ、少女はどんどん精神的に追いつめられ、痛ましさを増していく。
その甘さの無さに一瞬傑作の予感も抱かせたが、終盤になってなんだかよくわからないうちに少女は危険な状況を脱し、母の死を乗り越え、友人と仲直りをしてとご都合主義丸出しなまとめ方で落胆。

トック』(パン・スイン)☆☆☆
父を亡くし、母に去られた幼い兄妹と、彼らを引き取ることになった祖父の田舎暮らしを描いた作品。出てくるエピソードは大小関わらずありがちなものばかりなのだが、素朴な味わいで飽きさせない。
田舎の風景や人間関係が、経験したことはないのに、何故か懐かしい。

『散り椿』(木村大作)☆☆★
なにか、時代劇の伝統を残すんだ、立派な時代劇を作り上げるんだという思いばかりが強すぎて堅苦しい。そのため、不正事件の真相、一人の女性をめぐる親友同士の複雑な心情といった部分にエンタメ性が欠けて盛り上がらない。
期待していた岡田准一の殺陣も、独創的ではあったが様式美が出すぎて、手に汗握るとはならず。

悪の親玉も奥田瑛二では面白味がない。もっと貫録のあるタヌキじじい的な人にやってほしかったところだが、津川雅彦が死んで日本映画界からそういうタイプは絶滅してしまったか。

古臭くてしつこい音楽は死ぬほど耳障り。

『ハナレイ・ベイ』(松永大司)☆☆☆
好きなタイプの話ではないが、息子を亡くしたヒロインを演じる吉田羊の時に男勝りなほどのカラッとした性格のキャラクターが、ありがちな安っぽい「いやし」だの「再生」だのを映画から遠ざけているのが気持ちいい。
息子の死から10年が経ち、いま彼女がどんな心持ちで息子が命を落としたハワイを訪れているのかは解りかねるが、現地の人々や息子と同じ年頃の二人組青年へのごくごく普通な接し方には、とても自然なものを感じさせた。

回想に出てくる息子がバカ息子すぎるのと、同じく回想での別れたクズ夫との貧乏生活の紋切型(ヤカンが沸騰する音とかやめてほしい)はもう少しどうにかならなかったか。

村上春樹モノにしては恥ずかしい気取りがないのは、監督の功績か。

『止められるか、俺たちを』(白石和彌)☆☆☆☆
思ったほど政治的でも反権力でもなく、暴力は吹き荒れず(ガラスの灰皿は握るだけじゃなく振り下ろしてほしい、若松なんだから)、性も乱れない(女優食ったりしないの?)。
作り手の彼らとその時代への憧憬の強さが、映画をロマンチシズム溢れ(すぎ)るものにしてしまったことに不満を持つ向きもあるだろうが、個人的にはそういうところが大好き。

主要登場人物は皆、実在者であり、そのほとんどは映画ファンには知られた存在であるが、演者があまり実物と似ていないので、何人かは途中で誰だかわかんなくなって困った。
若松孝二は大体イメージしていた通りで、足立正生のあまりの温厚なイイ人ぶりはすごく意外。荒井晴彦はやっぱメンドくさい人で、高間賢治はなんとなくヤな奴だった。

映画作りをする者たちの映画という共通点以上に、『カメラを止めるな!』と同じだなあと微笑ましくなったりも。この2本、タイトルを交換しても違和感がない。

「豚もおだてりゃ木に登る」ってことわざ(?)、この当時にあったん?これって「ヤッターマン」の台詞じゃなかったっけ?

『若おかみは小学生!』(高坂希太郎)☆☆☆★
世評の高さにつられて観たので、最初からハードルを高めに設定しすぎたせいか、ビックリするほど素晴らしいとはならなかったが、変な作家性とかメッセージもなく、「いいものを見せてくれてありがとう」と作り手にお礼を言いたくなるような素直な映画だった。

絵柄、設定、感情表現、どれもが今の時代にこれはないだろってほど昭和感あふれているのだが、それがノスタルジー狙いとかじゃなくて、細かなリアリティに囚われない大らかさとなっているのがいい。
小学生を夜遅くまで働かせるのは問題アリ、なんて指摘は本作に対しては野暮なだけだろう。

出っ歯キャラって昭和マンガ(アニメ)では定番だったけど、平成になってからは初めて見たような気がする。

『ごっこ』(熊澤尚人)☆☆☆
『ユリゴコロ』がちょっとだけ良かった(同じ原作者で同時期公開の『彼女がその名を知らない鳥たち』より好き)この監督、本作もちょっとだけ良かった。

『万引き家族』と同じく犯罪がらみの疑似家族ものだが、こちらの方がより痛切かも。
「ごっこ」のようだった父娘関係が、厳しい現実との直面の中で「本物」になっていく過程を口当たりの良い人情劇にせずに見せるあたりには見応えがあった。しかし、終盤になって明かされる少女に何があったのかや主人公の殺人は、話を劇的なものにしようとしすぎているような気がする。死の概念も持たないような年頃の子があんなことをするだろうか。
少女の母親の気持ちも少しは汲み取ってほしかった。単に無責任な親扱いはさすがに可哀想に思う。

優香の婦警姿、かわいいけどコスプレすぎる。

『ワン・フロム・ザ・ハート』(フランシス・フォード・コッポラ)☆☆★
なにがやりたくてコッポラはこれを作ったんだろ?わかんない。
そんなに人工美が際立っているとは思えないし、たわいない会話が続く薄味な話はバックに四六時中歌を流しても少しも弾まない。

デイミアン・チャゼルはこれを反面教師にして『ラ・ラ・ランド』を撮ったのかも。

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