今日のひとこと総集編+映画星取り(18.11)1

今日のひとこと(11.08)
フランシス・レイ死去
今聴くと、同時代のフランス人映画音楽作曲家の作品に較べて軽くチープだなあって思ったりもするけど、60~70年代の空気感が色濃く伝わってきて、なんとも言えない心地の良さがあるんだよなあ。
個人的ベスト5(年代順)
『男と女』(クロード・ルルーシュ)
『脱走山脈』(マイケル・ウィナー)
『雨の訪問者』(ルネ・クレマン)
『フレンチ・コップス』(クロード・ジディ)
『黒い瞳』(ニキータ・ミハルコフ)

今日のひとこと(11.01)
ファミリーヒストリー
深夜にやってたロバート秋山の回の再放送を見てたら城春樹が出てきてビックリ。秋山の父が城を通じて東映の大部屋俳優になったらしい。

鑑賞映画星取り(☆5つが満点)
『ライ麦畑で出会ったら』(ジェームズ・サドウィズ)☆☆☆
「ライ麦畑でつかまえて」は読んだことがないどころか、どんな話かもよく知らないのだが、サリンジャーとか、日本だと太宰あたりのファンに多い、小説の主人公に自己投影する奴ってなんとなく苦手。
文系イケてない男子のジョックスに抱くルサンチマンや、唯一の理解者である地味(だけどカワイイ)女子には「ああまたか」。

主人公は意を決してサリンジャーに会いに行くのだが、意外と近く(クルマで2時間くらい?)にサリンジャーが住んでて、あっさりご対面となるのは拍子抜け。もっと遠くに設定してロードムービーにすればよかったのに。

サリンジャーは予想通り気難しい人なのだが、主人公を突き放しているようで案外そうでもないって感じが絶妙。

『The Witch/魔女』(パク・フンジョン)☆☆☆★
話はアニメなんかでいくらでもありそうなものだけど、主人公の少女にピュアなアイドルタイプでも、陰のある美少女でもなく、可愛くないことはないけど舞台となる田舎にいてもまったく違和感のない地味っ子(一重瞼で整形もしてなさそう)を選んだことで個性、意外性が強く出た。
前半のかったるさも彼女の垢抜けなさを強調するためだと思えば納得もいく。それによって終盤での変貌ぶりの驚きが倍化した。

シリーズ物の第一作のようだが(チラシ等では一切触れていない)、中途半端な終わり方はしていないので、これ一本でも十分満足できる。

『ザ・ミスト』(ダニエル・ロビィ)☆☆★
パリの中心部が霧に覆われ、その霧を吸い込むと死んでしまうという状況の中で、難病でカプセル内でしか生きられない娘を救出するために奮闘する夫婦を描いているのだが、いつまで経っても世界がどうなっているのか、霧がなんなのかに目を向けようとしないのでイライラさせられる。
難病の娘だけは霧を吸っても大丈夫というオチも、そこになんの理屈もないので1ミリの説得力もない。

『search/サーチ』(アニーシュ・チャガンティ)☆☆☆☆
パソコンを中心に劇中のライブ映像のみで構成されていることに、最初のうちはここまで徹底する必要あるのかとも思ったが、こういう「縛り」によって一層中身が練られ、撮影や編集の自由度も増し、結果、目先の新しさだけに終わらない一級のサスペンスになった。

真犯人の意外性も○。

『ヴェノム<吹替版>』(ルーベン・フライシャー)☆☆☆★
地球外寄生生物に肉体を乗っ取られた主人公に悲劇性がなく、ひとつの肉体に宿ったふたつの人格によるバディ・ムービーのようになっているのが面白い。
トム・ハーディの肉体乗っ取られ芝居も、あのいかついルックスでジム・キャリーのような顔芸、肉体芸を見せて笑える。

『華氏911』(マイケル・ムーア)☆☆★
トランプ憎しで始まったのに、いつの間にか全方位に噛みつきまくって、結局ムーアの「俺こそ正義だ」アピールで終わってしまった。なにかパフォーマンスをしてるときならともかく、ただインタビューしてるときに「弱者に同情してる自分」を映し込みしすぎ。

トランプ陣営の決起集会に『オーメン』のテーマ曲を被せるのには笑った。でもそれやっちゃダメだろ。

『十年 Ten Years Japan』(早川千絵、木下雄介、津野愛、藤村明世、石川慶)☆☆
5話オムニバスで一話が20分ほどしかないにも関わらず、どれも発想は貧困、演出は平坦で、最初から最後まで睡魔との戦い。

どの作品も「10年後の日本」を真剣に予測する気などさらさらなく、デストピアSFとしてエンタメ性を出すわけでもなく、ただ良くない状況を見せて「こうなったのはすべて政治が悪いんです」と言ってるだけ。プロデューサーの是枝和裕が自分の意に沿うものだけを選んだ結果か?

唯一第5話だけはキャラにひねりがあった分楽しめた。でも、60代ぐらいの女性が「父が戦争で死んだ」と言ってたけど、それって一体どの戦争なん?

『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』(波多野貴文)☆☆★
視聴率6%ぐらいの冴えないドラマ感がハンパない。
望まない部署に配属された主人公が、少しずつ仕事にやりがいを見出していくというパターン通りの話をやるなら、舞台となる遊園地の業務の、世間の目には触れないような部分を物語の中に上手く織り込むことは絶対欠かせないはずなのに、そういうものをちゃんと調べたような形跡はまるでなし。出てくるエピソードはありがちなものと有り得ないものばかり。

主人公の上司役が西島秀俊みたいな不器用な役者じゃなく、自然に軽妙さを出せる人だったらもう少しは見れるものになったのだが。

『スマホを落としただけなのに』(中田秀夫)☆☆☆
スマホどころかガラケーも持たない自分には、これがどれほど有り得ることなのかは判りかねるが、パスワードが4ケタの数字なら解読も容易いだろうし、侵入しちまえばこっちのもんなのも納得できて、ことのヤバさは十分伝わる。
姿の見えない犯人の悪意もリアリティがあって、前半は日常サスペンスとして上出来。
ただ、黒髪ロングの女性ばかり狙う殺人鬼が、ヒロインを狙うために彼女のスマホを奪い侵入するのではなく、たまたま拾ったスマホの持ち主がターゲットの条件にピッタリ合致したというのは少々都合良すぎ。

クライマックスで延々と語られるヒロインの過去は、緊張感を途切れさせるだけではなく、その中身のトンデモさがこれまで積み重ねたものを一気にぶち壊す。そもそもこの部分、なくても全然問題ないと思うんだが。

『生きてるだけで、愛。』(関根光才)☆☆☆☆
またしても辛気臭いメンヘラ女子ものインディーズ邦画かと、あんまり期待せずに観始めたのだが、主人公がそうなったのは純粋、繊細ゆえであることを強調して同情を引いたりせず、メンヘラぶりが豪快だったり、情けなさ全開だったりで、単なるダメ女子に見えてしまうところに苦笑しつつも共感してしまう。
ワケのわかんない高圧的な態度で主人公を追いつめる恋人の元カノも、この手の映画には珍しい時に喜劇的な変人キャラで観ていて楽しい。

『コーヒーが冷めないうちに』(塚原あゆ子)☆☆☆★
コーヒーを飲んだだけで望んだ過去に戻れるという、まあリアリティなぞ持たせられようもない話だが、必要最低限のルールはちゃんと決めて、ご都合主義にならないよう注意を払っているので、案外素直に作品世界に入りこめた。
泣かせをウリにしている割には節度をわきまえているし、泣かせに行くと見せかけて途中で軽くユーモアを挟むあたりの巧さにも好感が持てる。

『億男』(大友啓史)☆☆★
主人公のバカさ加減には呆れる(宝くじの当選金3億を一気に口座から引き落とすとか、高額当選者に配布される小冊子を人目につく場所で読むとか)ものの、クズしか出てこない話は、だからこその刺激的な面白さがあるし、目の付けどころも悪くない。
しかし後半になると、友情や家族愛を前面に出して感動ストーリーに持っていこうとする作り手の手口が露骨すぎてバカバカしくなる。

回想はどれも長すぎで、特にモロッコは、せっかく行ったんだから存分に見せなきゃ損という貧乏根性が透けて見える。

『GODZILLA 星を喰う者』(静野孔文、瀬下寛之)☆★
一作目があまりに酷かったんで二作目はパスしての三作目。思ってた以上にワケわからんかった。
作り手に怪獣映画やってる自覚がなさすぎで、ゴジラである必要性もない。
ゴジラは置き物化して動かないし、キングギドラは首から上しか出てこないんでマンダが3匹にしか見えない。
で、人間たちは小難しいことを回りくどく延々としゃべってるだけ。

一作目を超えてゴジラ映画ワーストワン決定。

まぼろしの市街戦』(フィリップ・ド・ブロカ)☆☆☆
古い映画だからなのか、根っこにあるマジメな部分が見えすぎて笑いが弾けない。

祭りの終わりのような寂しさを感じさせるラストは良かった。

蜘蛛の街』(鈴木英夫)☆☆☆
演出はクールで締まっているのに、話がユルユルすぎてサスペンスとして盛り上がらない。

一番の見どころは主人公一家が住む団地ブーム以前(というか「団地」という呼び名も生まれてなかった)の団地。60年代に作られたものほど作りがモダンじゃなくて、台所=土間という感覚なのか、台所より居間の方が30センチぐらい高くなってた。

伊福部昭の音楽は『ゴジラ』そっくり(本作の方が4年早い)。

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