今日のひとこと総集編+映画星取り(19.03)1

今日のひとこと(03.15)
映画とニュース
昨日観た『ウトヤ島、7月22日』の事件が、ニュージーランド乱射犯に影響を与えてたり、今日『きばいやんせ!私』を観たスバル座が10月で閉館するのを帰宅後に知ったり。

今日のひとこと(03.05)
『翔んで埼玉』鑑賞@MOVIX亀有
劇中に亀有が一瞬出てきて場内がどよめく。流山で合流した埼玉県人と千葉県人は江戸川沿いに南下し、新葛飾橋(矢切の渡しのあたり)を渡って東京に侵入したということか。

鑑賞映画星取り(☆5つが満点)
『グリーンブック』(ピーター・ファレリー)☆☆☆☆
下品なギャグが炸裂しないことを除けば、いつものファレリー(兄弟)映画とさほど違わない。旅の楽しさと仲間との友情に笑いを交えて、さまざまな不幸を吹き飛ばす。
知的な黒人と粗野な白人の組み合わせは、人種問題に対する訴えかけを大上段に構えるのではなく、こんな正反対の二人でも仲良くなるのはそう困難なではないことをサラッと当たり前のように見せてくれる。

『アリータ:バトル・エンジェル』(ロバート・ロドリゲス)☆☆☆
つまらなくはないけど、感情が芽生えるサイボーグ、ローラーボール風格闘球技、天の富裕層・地の貧困層等、「今さらそれかよ」な設定ばかりだし、バトルやメカにも驚きはない。

↑では名演だったマハーシャラ・アリも、ここではウェズリー・スナイプスのバッタもん。

『天国でまた会おう』(アルベール・デュポンテル)☆☆☆☆
死んだ者には手厚いのに生きて帰った者には冷淡なのは、どの戦争、どの国でも同じ。
第一次大戦の帰還兵二人組の、そんな世の中への怒りと個人的な恨みから起こした詐欺の物語は、コンゲームの面白さは希薄だが、あぶれ者となった男たちの「戦後」が切ない。

二人組の片方の、潰れた顔を隠すための奇妙な仮面の数々が映画に寓話性を持たせている。
彼と父親の和解はちょっと簡単すぎる気もしたが、父を演じるニエル・アレストリュプの威厳の中に滲ませる後悔の念には説得力があった。

『ウトヤ島、7月22日』(エリック・ポッペ)☆☆☆
全編ほぼ手持ちカメラによる長回しなのでリアリティはある。でも緊張感が意外と続かない。
カメラが追う主人公の少女が逃げている時間より物陰に隠れている時間の方が長いのだが、そこでサスペンスを生み出す演出ができていない。遠くに聞こえる銃声に怖さを感じないのは音へのこだわりがないからか。

『女王陛下のお気に入り』(ヨルゴス・ランティモス)☆☆★
この監督の作品は初めて観るが、どちらかというと低温体質の人なんだろうか。
「イギリス版大奥」という宣伝文句は決して的外れではないんだけど、大衆が喜ぶようなグチャグチャ、ドロドロが足りない。

『スパイダーマン:スパイダーバース<吹替版>』(ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン)☆☆☆★
話はどうってことない。並行世界ものとしてはありきたりすぎるし、悪党の悲劇性や信頼していた人物との敵対には「ああ、またか」の思いだが、だからこそ映像のセンスと斬新さを存分に堪能できた。
こういうのを客を選ぶようなものにせず、しっかり大衆的に作り上げる手腕も見事。

明日吹く風』(ユリアン・ペルクセン)☆☆
ドロップアウトした男の自由気ままな放浪生活を描いているが、こういう人生を送ることの苦労も楽しさも特には伝わってこず、主人公の図々しさやトラブルに巻き込ませる様に可笑しさもない。

ロミー・シュナイダー その光と影』(エミリ・アテフ)☆☆☆☆
海辺の療養所で過ごすロミーのもとへ幼馴染みの女友だちと旧知のカメラマン、野心的なジャーナリストが訪れる3日間を再現ドラマのように見せるのだが、精神的に脆い状態のロミーを中心に、彼女のデリケートな部分に踏み込もうとするジャーナリスト、ロミーを彼から守ろうとする友人、ロミー寄りではあるがジャーナリストが仕事上のパートナーであるため中立的な立場を取らざるを得ないカメラマンの関係性がとてもスリリングであり、同時に今にも壊れそうなロミーがなんとも痛ましい。

こんな状態が70年頃から83年に亡くなるまでずっと続きながら、スクリーンの中ではそんなことを微塵も感じさせず、まさに絶頂期にあった(同世代のドヌーブより間違いなく上だった)ロミーの輝きを思い起こしながら観ると無性に泣けてくる。

ロミーに限ったことではなく多くのフランス女優に言えることだが、スタイリストも照明もなくありのままの自分をカメラの前にさらけ出すのが、とてつもなくカッコ良く見える。

『翔んで埼玉』(武内英樹)☆☆☆☆
こういう全力かつ大掛かりにバカバカしいことをやる姿勢は無条件にたたえたい。

笑いに関しては予想通りだが、ストーリーの方はまさかの革命物語で、埼玉をディスるだけに終わらないスケールのデカさがあるのが素晴らしい。

二階堂ふみとGACKTはもちろん良かったが、一番メーターを振り切っていたのは伊勢谷友介だった。よくやった。

『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(大森立嗣)☆☆☆
重苦しくならないよう気を遣っているようだが、この監督の資質と合わないのか、単に技量不足なのか、なんとなく不自然。ユーモアのセンスも足りないし。
深刻な場面で、緊張感を高めるためにいきなり声を荒げるというのを何度もやるのもどうかと思う。ホラー映画でデカい音で驚かすのと同じ種類の安易さだ。

亡き母の笑顔が空に浮かぶのにはのけぞった。いつの時代だ。

『岬の兄妹』(片山慎三)☆☆☆☆
カット割りや被写体との距離、音楽の入り方なんかがすごく的確な感じで、独特の世界観を持ちながらも独りよがりなところはなく、ヘビーな話なのに口当たりが良い。

悲惨ではあっても陰惨にはならずにしばしばおかしみが滲み出るのは、監督の体質もあろうが、どんなに生活に困窮しようとも、自死を選ばない限りそれで死ぬことはまずないこの国のリアルなのかなあとも思ったり。

ラストは、兄の目に映る妹は幻影で、その時鳴るケータイは妹の死を伝えるものという解釈でいいのかな。

『きばいやんせ!私』(武正晴)☆☆☆
この手のご当地映画にしては作りはしっかりしているし、キャストも旬な面々が揃っている。不倫が原因で左遷される主人公の女子アナを演じる夏帆は、これまでになく色気を感じさせ、さらにヤサグレっぷりもハマっていて、彼女を見ているだけでもそこそこ楽しめる。

クライマックスでの祭りの再現は作り手が力を入れているのは伝わるが、そこだけドキュメンタリータッチなせいでちょっと浮き気味になってしまったのは残念。

『サヨナラ家族』(眞田康平)☆☆★

『うちうちの面達は。』(山元環)☆☆☆★

『くもり ときどき 晴れ』(板橋基之)☆☆☆

『はずれ家族のサーヤ』(岡本未樹子)☆☆★

『最後の審判』(川上信也)☆☆☆★
この企画を観るのは5、6回目だが、全体のレベルは今年が一番高かった。
5本中4本が「家族」をテーマにしているのは偶々なのだろうが、若い監督が目を向けるのがそこばかりというのは、ちょっと気になる。

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