今日のひとこと総集編+映画星取り(19.06)2

今日のひとこと(06.25)
エレベーター
閉まりかけた扉に手を差し込んで乗ってきた人に反応して、「駆け込み乗車はおやめください」のアナウンスが。エレベーターも「乗車」でいいんか?

鑑賞映画星取り(☆5つが満点)
『ベン・イズ・バック』(ピーター・ヘッジズ)☆☆★
薬物依存症の施設を抜け出した息子をただただ暖かく迎え入れる母親の気持ちも、家族にこれ以上迷惑をかけられないからと無茶な行動に出る息子の気持ちもわからないではない。でも、この二人のやることがとても最善の策とは言い難い愚かしいものなので、とても感情移入することができない。施設の生活に耐え切れない息子の弱さや、不安を禁じ得ない義父や妹の極めて真っ当な感覚も描き切れていない。

息子の薬物仲間が、彼らの家へ侵入し荒らしながらも金品には一切手を付けず、犬だけさらっていくって意味がわからない。

『ハンターキラー 潜航せよ』(ドノヴァン・マーシュ)☆☆☆
クーデターにより捕らわれの身となったロシア大統領の救出をアメリカ特殊部隊が行うというのはいささか無理がありすぎるし、主人公が何をするでもないのに危機を脱してしまうクライマックスを始めご都合主義も目に付くが、シネコン映画でこういう夾雑物のない硬派な軍事アクションは最近少ないので、ちょっと点数は甘めになる。

主人公と彼に救出されたロシア原潜艦長の互いに認め合ってる感じをベタつかずに見せるあたりがいい。

『パピヨン』(マイケル・ノアー)☆☆☆☆
主人公の自由への渇望、独房生活の壮絶さ、尼僧ババアのムカつき度等、オリジナル版に及ばぬ点も多々あるが、今風の演出、エピソードは極力取り入れず、オリジナルの精神をしっかり引き継いでいると思う。チャーリー・ハナムのマックイーンへの寄せ方もハンパない。
でもここまでやるならジェリー・ゴールドスミスのテーマ曲も(できればラストで)流してほしかった。

『メン・イン・ブラック:インターナショナル(吹替版)』(F・ゲイリー・グレイ)☆☆★
退屈させられるって程じゃないのだけど、旧シリーズ(の特に一作目)にあったセンスはカケラもなく、表面をなぞっただけでしかない。『ゴーストバスターズ』のリメイクと同じで、シリーズ化して儲けようとする下心が強すぎると冒険心が失われてしまうってことか。
監督の人選も疑問。この監督は男臭さが持ち味だろう。

『X-MEN:ダーク・フェニックス』(サイモン・キンバーグ)☆☆★
シリーズの締めくくりにふさわしいスケール感はなく、メインキャスト二人の死も思ったほどドラマチックにはならない。出てくる敵が宇宙人というのも、これまでのシリーズの流れからすると唐突で、なんか番外編を見せられてる感じ。

貫録や色気に溢れるマグニートーに比べて、プロフェッサーXがこれまでになく小物っぽく見えるのが気になった。
ウルヴァリンの不在も物足りない。

『長いお別れ』(中野量太)☆☆☆★
鑑賞後、60代くらいの女性が連れに「(介護が)こんな楽だったら誰も苦労なんかしないわよ」と怒気を含んだ口調で言っていた。確かにその通りだと思う。介護経験者にそう言われたら作り手も言い返せないだろう。
物語は07年に始まり、2年後、4年後、6年後と続き、老父の認知症は当然進行する。でも、合わせて介護が大変になっていくようにも、妻がやつれているようにも見えない。たまに世話をする二人の娘共々、音を上げたり怒りを露わにすることもない。逆に離れて暮らす娘たちが心配になって実家に帰る機会が増えて、家族の絆が強くなるというプラスの面さえ出てくる。
これは確かにキレイごとではあるものの、老父に対する家族の接し方には、なるほどこういう風に接すればいいのかと思わせる説得力があり、さらにそこに自然なユーモアも含まれていて、心地良く観ることができた。

『ザ・ファブル』(江口カン)☆☆☆★
ストーリー展開の粗っぽさや、イカれキャラがどれもありがちなヒャッハー系なのは困ったものだが、これほどまでに血生臭い話なのに、ブラックじゃない脱力系のユーモアをシレっと挟み込むセンスは悪くない。
岡田准一なのでアクションも抜かりなし。

『ウィーアーリトルゾンビーズ』(長久允)☆☆☆★
子供たちの冷め方に少々気持ち悪さもあったが、彼らを使って世の中を挑発するような幼稚さは見せず、親を喪った実感もなければ、この先に対する具体的な不安もない彼らの、だからこその無敵っぷりには寓話的な面白さがあった。

フィルムカメラやドット画のゲームを出すなら、いっそのこと舞台を90年前後あたりにした方が、余計(作り手にとっては大事なものかも知れんが)な意味合いがなくなってすっきりしたような気がする。

『ある町の高い煙突』(松村克弥)☆☆☆
煙害を撒き散らす巨大企業に周辺住民が戦いを挑む話かと思いきや、企業側の人間がみんな人格者で両者の間に対立構造が生まれず、団結してなんとかしようという社会派というより美談って感じのドラマだった。
史実に沿ってはいるんだろうけど、煙害被害がどれほどのものであったのかはよく判らないし、住民代表である主人公と企業の担当者の妹の恋愛が大きなウエイトを占めていたりすることもあって、少々ヤワな印象。
ただ映画としての作りはこの手のインディーズ映画としては厚味があって、画面から低予算の苦労が滲み出るようなところはあまりなく、煙突建設のための足場なんかはかなり立派なものに見えた。わずかな出番とは言え、仲代達矢を起用してることも大きい。

『泣くな赤鬼』(兼重淳)☆☆☆
こういう話だからひねりようもなく、客を泣かせりゃOKとなりそうなところだが、ちゃんと節度をわきまえてて下品にはなっていない。

主人公が高校野球の監督で、相当な熱血指導をしていたという設定なのにそれほどには見えないのは、だれが見ても納得するような熱血ぶりだと、今のご時世パワハラ認定されちゃうからだろうか。でも、この主人公のやり方を真剣だから、愛情があるからといって全肯定していないのは良かった。

度々出てくるノックのシーンが全て、打つ監督→捕る選手の切り返しで、一度も一連で見せないのは明らかに手抜き、野球映画として失格だろう。

『旅の終わり世界のはじまり』(黒沢清)☆☆☆☆
『CURE』以降の黒沢映画で初めて面白かった。あまりファンの評判は良くないようだが、いつになく「優しい」かつ「易しい」作りで口当たりがいい。ウズベキスタンに気を遣った部分もあるが、案外、前田敦子にすっかりやられて、いつもの「悪意」も「ひねくれ」も影をひそめてしまったのかも。
そもそもタイトルからして黒沢っぽくない。ふだんなら「世界の終わり旅のはじまり」だろう。

『新聞記者』(藤井道人)☆☆☆★
国家の陰謀に挑む記者の執念には十分気骨を感じさせるし、サスペンスとしてもなかなかのもの。しかし、実際にあった事件を下敷きにしている部分が多いことで、逆にフィクションの部分のリアリティの無さが目立ってしまったのは残念。
政府が大学を隠れ蓑に細菌兵器の開発施設を作るというのは荒唐無稽が過ぎる。アメコミやセガール映画でしか通用しないレベルのホラ話だ。
ネットの情報は政府側の書き込みによるもので、週刊誌は政府の手先で、新聞だけが真実を追求してるというのも説得力に欠けるし。

主人公の父親や内調職員の先輩の自殺も、こういうことって実際にあるんだろうけど、メンタル弱すぎって気がする。
主人公たちの「正義」よりも、まったくブレることなく、国家の手先として職務を全うする内調職員の上司の「悪」にシビレる。

肉体の学校』(木下亮)☆☆
アート気取りが過ぎる。

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