今日のひとこと総集編+映画星取り(20.02)1

今日のひとこと(02.15)
目薬
初めて最後まで使い切る。花粉対策用に5年ぐらい前に買ったやつ。

今日のひとこと(02.07)
キネ旬ベストテン
ベストワンを観てないのにこんなこと言うのもなんだけど、日本映画ヤバくね?世界の映画がどんどん新しくなっていくのに、邦画は20世紀の残りカスを集めてるような感じ。ヨコハマ、映芸との似たり寄ったりも気になる。

鑑賞映画星取り(☆5つが満点)
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(ライアン・ジョンソン)☆☆☆
古典的なミステリーをオリジナル脚本で現代に蘇らせたということなんだろうけど、そこに魅力を感じない者にとっては、語り口がくどく、ミステリー部分に特に驚かされる部分もなく、そんなに楽しめない。
主役の探偵がずっと傍観者的でなにをするでもないのに、最後になっていきなり事細かく真相を暴いていくというのも、なんだかなあって感じ。

『バッドボーイズ フォー・ライフ』(アディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー)☆☆☆★
一作目のころは主役コンビもまだ無名でどっちがどっちなのかの区別もつかなかったが、今ではウィル・スミスはマッチョ、マーティン・ローレンスは中年太りと見た目の違いもハッキリし、それが両者のキャラクターにも反映されて凸凹コンビぶりが際立つ。50を過ぎてもスミスはヤンチャが似合う。

ストーリーはとりたててどうこう言うほどのものではないが、ノリの良さだけで十分満足。ただ、終盤の『スターウォーズ』とスミスの前作『ジェミニマン』を足したような展開はいらない。

ヒットマン役のジェイコブ・スキピオは初めて見たが、精悍な二枚目でスター性を感じさせる。

『スリー・ジャスティス 孤高のアウトロー』(ヴィンセント・ドノフリオ)☆☆☆
ろくでなしの父を殺したことで叔父に命を狙われることになった姉弟が、ビリー・ザ・キッドとパット・ギャレットに出会うという話だが、ビリーとギャレットの存在が強すぎて主役であるはずの姉弟が霞んでしまった。

叔父にさらわれた姉の救出をビリーに頼んだ弟が、ビリーが殺されると今度はギャレットを頼るというのはちょっと節操がないようは気が。弟が両者の間で揺れるとかも特にないし。

ニューシネマの時代の西部劇の匂いが感じられるのは個人的に好み。

『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』(タイラー・ニルソン、マイケル・シュワルツ)☆☆☆★
ヤンチャが過ぎて追われる身となったはぐれ者とプロレスラーを夢見て施設から脱走したダウン症青年の旅と友情という、どう考えてもはずすことのなさそうな話なので、その分ハードルが高くなったせいもあるが、全体的な流れの甘さが少々気になった。
はぐれ者がどう考えても足手まといにしかならない青年を簡単に受け入れてしまうことや、青年を連れ戻そうとする女性施設職員が3人目の仲間となるあたりの理由付けはもっとしっかりやって欲しかった。
クライマックスのプロレスからラストにかけての盛り上げ方も弱い。

幾度か出てくる、広い風景の中に二人(途中からは三人)だけというショットの至福と寂寥は文句なしに素晴らしい。

『ハスラーズ』(ローリーン・スカファリア)☆☆☆☆
序盤はストリッパーたちの仕事ぶりや日常の描写が長すぎる気もしたが、乳出しはないものの、エロい下着姿を存分に見せてくれるサービス精神のおかげで退屈せずに済んだ。
リーマンショックの余波をモロに被った彼女たちが金持ち相手の昏酔強盗で荒稼ぎしていく中盤以降は、シンプルかつ大胆な手口と悪事を自覚しない屈託の無さに呆れるが、それ以上の痛快さがある。
当然あっさり捕まるのだが、社会や男たちに対して女々しい恨み言を並べたりしないのであまり湿っぽくならないのがいい。

『1917 命をかけた伝令』(サム・メンデス)☆☆☆★
主人公二人組の苦難と、彼らを長回しで追い続ける撮影の苦労が相乗効果を生むが、時に彼らが「どうなるか」よりカメラが「どう動くか」のほうが気になってしまうし、別に長回しでなくとも構わないような場面だともたつきを感じてちょっと眠くなる。

戦闘機の墜落シーン、すごい迫力だったけど、あのだだっ広い草原ので狙ってるかのように主人公に向かって突っ込んでくるのはほとんどギャグ。

もしドローンを使った撮影風景を空から捉えた長回しのメイキング映像なんてものが存在すれば、それは本編より間違いなく面白そう。

『グッドライアー 偽りのゲーム』(ビル・コンドン)☆☆☆★
老詐欺師が出会いサイトで知り合った老女から財産を巻き上げようとする話は、普通ならば何も知らない、何もできない老女がどうやって襲いかかる毒牙から身を守るかでハラハラさせるところだろうが、この老女を演じるのがヘレン・ミレンとあって、そう簡単には騙されはしないだろうという妙な安心感が生まれる。
でも、だからサスペンスとしてダメということはなく、詐欺師イアン・マッケランとの対峙は、なんでもないやり取りであってもクセ者老人対決の緊張感がみなぎる。
やがて両者の間には先の大戦中の因縁があったことが明かされるのだが、これは必要以上に風呂敷を拡げすぎ。騙し合いの面白さを薄めてしまったのが残念。

ラストの落ちぶれたマッケランと、堂々と華やかなミレンの対比は強烈。

『AI崩壊』(入江悠)☆☆☆★
オリジナル脚本でこういうスケールの大きいものを作ったことをまず評価したい。ロケも大がかりだし、セットやコンピュータ画面の作りもしっかりしている。
主人公の逃亡劇は乱暴すぎるが、これは大作映画(と言うほどではないけど)ならではの豪快さ、テンポを上げるためにあえてやってると好意的に解釈できなくもない。
それでも全体的にパワー不足であることは否めない。それはもちろん演出の問題なのだろうけど、それと同じくらい役者の「顔」のせいのような気がした。映画に厚みを与える「顔」が絶対的に足りない。若い役者がIT社長や警察官僚を演じるのは、それが今の時代なのかも知れないが、どうしても背伸びしているように見えてしまう。

黒幕が言う必要のない悪事の詳細をベラベラ喋った上にそれを録音されるという安易な解決はできれば避けてほしかった。

観終わってから気付いたんだけど、本作が目指した、あるいは土台にしたのって『君よ憤怒の河を渉れ』じゃないだろうか。

『風の電話』(諏訪敦彦)☆☆☆
思ってたよりカット割ってて、表情のアップもいくらかあったし、ロードムービー仕立てで様々な出会いもあったりして、この監督の前観たやつ(タイトル忘れた)に比べればずいぶんと観やすい作りだったが、それでもフィックス長回しには忍耐力が必要だった。

主人公の少女は8才で被災して今17才という設定だが、フツーの女子高生の部分が描かれないせいで、いくら家族を失ったにしてもここまで引きずるものだろうかと疑問を抱いてしまう。
親代わりの叔母が倒れたことで突発的に旅に出たにしても、途中で一度も病院に叔母の容態を尋ねる電話もせず、特に気にする素振りも見せないのは薄情すぎないか。
演じるモトーラ世理奈、唯一無二の個性で強い印象を残すが、それゆえにいつも同じに見えてしまう。無口無表情もちょっとわざとらしい。

『前田建設ファンタジー営業部』(英勉)☆☆☆☆
そつなくまとめて、そこそこ楽しめるという程度の作品ばかり(だから重宝されるのか)の監督だが、これは初めての当たり。
フィクション(SF)作品に出てくる「物」を実際に作るためには、どのような技術、工夫、どれだけの予算、日数が必要かが実にしっかりと考えられているし、作る「物」が兵器や乗り物といった華やかなものではなく(マジンガーZの)格納庫というのも目の付けどころも良くて感心させられる(実話を基にしていることは後から知った)。
そしてさらに、一見ふざけているように見えながら、オタクのこだわりや技術者魂の熱さが存分に伝わってくるところが素晴らしい。
冗談とかじゃなく、これのちょっと前に観た『超高層のあけぼの』と通じるところがある。

『嘘八百 京町ロワイヤル』(武正晴)☆☆★
テンポは悪くないんでそんなに退屈するとかはないんだけど、ダマシの手口が前作以上に安っぽく工夫がない。ニセのテレビ中継とか死んだ人間の幽霊で驚かせるとか、わざと昭和の時代っぽいことをやってるのか?
作り手が古美術に関する造詣を持ち合わせていないようで、知的興奮を少しも味わわせてくれない点も物足りない。
こういうのを見せられると、やっぱ日本映画って原作に頼らないとダメなのかなと思ってしまう。

仕込みにかかる金額もバカにならないと思うけど、主人公はどこから調達したのだろう。

超高層のあけぼの』(関川秀雄)☆☆☆☆
正直、出来がいいとは言えない。全体的に美談ばかりで失策、間違い、弊害というネガティブ要素がまったくないのは制作体制上仕方ないにしても、人間ドラマ部分がお決まりのパターンすぎて朝ドラみたいに薄っぺらいし、会議とか決起集会みたいな人が一堂に会している場面の演出が妙に間延びしていて、密度から生まれる迫力、緊張感がまるでないのも気になった。
それでも老いも若きも、労働者も技術者も、みんなそれぞれの持ち場で懸命に働く姿には、それだけで胸が一杯になる。
高度成長期の日本、良いことばかりじゃなかったのはわかるが、あの頃の人々が頑張ってくれたからこそ今があるわけで、こういう映画を観ると改めて感謝と敬意を抱かせてくれる。

血気盛んなクレーンオペレーター、田村正和が場違いすぎる。この役は当時ならば地井武男とか前田吟だろう。

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