今日のひとこと総集編+映画星取り(20.10)2

今日のひとこと(10.31)
ハロウィン
渋谷で馬鹿が大暴れするのを楽しみにしていたのだが。

今日のひとこと(10.17)
苫小牧アパート外廊下崩落
どんだけ老朽化してんだと思ったが、まだ築25年。ウチのアパートよか15年以上も新しい。

鑑賞映画星取り(☆5つが満点)
『博士と狂人』(P・B・シェムラン)☆☆☆★
メル・ギブソンとショーン・ペン、「どっちも狂人だろ」というツッコミ不可避な顔合わせなので、『舟を編む』みたいな辞書作りがどういうものかを描いてこちらの知的好奇心を満たしてくれる映画とは違うであろうことは予想できたが、それにしても題材の面白さに無頓着すぎる。
しかし、ふたりの存在感はやはり圧倒的で、その額に頬に目尻に刻まれた深い皺は、彼らの人生の艱難辛苦を脚本、演出以上に表現していて、作品を骨太で壮絶なものにしている。
ペンの世話をするエディ・マーサンの控えめな人情味も好ましい印象を残す。

『薬の神じゃない!』(ウェン・ムーイエ)☆☆☆☆
中華版『ダラス・バイヤーズ・クラブ』。主人公自身が難病というわけではないので、生き長らえるために突っ走った『ダラス』ほどの激しさはないものの、「情」から生まれた不屈の闘志は負けていない。
登場人物のユーモアや密輸場面のサスペンスなどエンタメ要素も多めで、湿っぽい美談になっていないのがいい。

ジェネリック製品の輸入を妨害する国内製薬会社は間違いなく政治家、役人とつながっていると思うが、さすがに中国映画ではそこまでは斬り込めないか。

『ストレイ・ドッグ』(カリン・クサマ)☆☆☆★
髪ボサボサで化粧っ気のない(風に見せるメイクかも知れないが)女刑事ニコール・キッドマンの荒くれ、やさぐれ全開の凄味だけで作品を引っぱる。
現在と17年前の事件を並行して描きながら主人公の過去を明かしていく構成はもったいつけすぎ。彼女の狂気を孕んだ執念をもっとストレートに見せてほしかった。

『みをつくし料理帖』(角川春樹)☆☆☆☆
予告を見た限りでは、NHKで土曜の18時とか金曜の22時にやってる時代劇みたいで(実際NHKでドラマ化されたらしい)食指が動かなかったのだが、角川最後の監督作ということなので、80年代半ばまでの全盛期角川映画(中高大学生時代とモロ被りだった)を大いに楽しませてもらったことへのお礼のつもりで劇場に足を運んだ。

予想通りのNHKドラマではあったが、そんなに立派なものを作ろうという野心もなく、お金も時間もかかっていないのか画面にも深みが感じられないのだが、逆にそれが観客に余計な身構えをさせることなく、リラックスして楽しめる心地の良さを生み出している。
角川という人は実は相当なロマンチストだと思うが、それがこれまでの監督作の中で一番気取りなく素直に出ているのにも好感を持てた。

『朝が来る』(河瀬直美)☆☆★
予告や粗筋だと、生まれたての赤子を養子として引き取り6年が経った夫婦のもとへ、やさぐれた実の母親が訪ねてきて金をせびろうとするが、夫婦はかつて一度だけ顔を合わせた時には可憐な少女だった女のあまりの変貌に偽物ではないかと疑念を抱く、みたいな感じだったので、てっきり女が本当の実母かどうかを探るミステリーだとばかり思ってたら、金をせびりに来るまでで既に4、50分、さらにそこから女の転落人生が延々と描かれ、結局ミステリー要素はほぼゼロだった。
勝手に勘違いしたこちらにも問題があるが、それを抜きにしても、ドキュメンタリータッチで自然さを強調する演出にしても、それとは対照的な電話口のママ友、女の母親、借金取りらの悪役への仕立て方にしても、あまりにあざとくて閉口させられるばかり。

自身の不幸の連続に「どうして私ばかりがこんな目に遭わなくちゃいけないの!」と言う女に、借金取りが放つひと言「バカだからだろ」が正論すぎて笑った。

『スパイの妻<劇場版>』(黒沢清)☆☆☆
画の力、特に不穏な空気の漂わせ方は見事だが、あまりこれといったことが起こらないので前半はちょっと寝落ち。揺るぐことのない夫婦愛より国家機密巡るサスペンスに重点を置いて欲しかった。

夫が手に入れた関東軍の非人道的な実験の証拠フィルム、それを国際社会に向けて公表したとして何が変わったんだろう?

ラストの無理矢理ハッピーエンドな字幕には違和感。上からの要求で仕方なく付けたとかじゃなかろうか。

『空に住む』(青山真治)☆☆★
内容を知らずに観たので、こじゃれたタイトルの「空」がタワマンの上階を指しているのに早くもビミョーな気分になり、さらに出てくるタワマン住人たちが常にワインかシャンパンのグラスを手にしているという、たとえ皮肉や象徴だとしてもちょっと有り得ない、ほとんどギャグなセンスには爆苦笑。
タワマンに住むヒロインの勤め先が郊外の民家を改造した出版社というのも、なんだかなあって感じ。

ヒロインとイイ仲になる同じタワマン住人の人気タレントというのが、やることなすこと全てが彼女をオトすための手口にしか見えなくて、それにまんまと引っかかるヒロインがものすごくバカに見えてしまう。このタレント、ヒロインの叔母にも手を出してるんじゃないかと思ったんだけど、それは深読みしすぎか。
作り手がこれをヒロインと同年代の女性なら誰しも憧れる今風の恋愛劇だと思って作ったなら相当なマヌケだと思う。

村上春樹をディスるところは唯一の共感ポイント。

『花と沼』(城定秀夫)☆☆☆★
ヒロインの悪趣味も、彼女が魅かれる上司の気持ち悪さもユーモラスに誇張され、そこに話術の巧みさも加わって滅法面白いのではあるが、女性が観たらドン引きするような変態性に欠けることに、ピンク映画として観た場合ヌルさ(最後のカラミはなかなかエロかったが)を感じてしまう。

80~90年代の清水大敬や山本竜二なんかはもっと気持ち悪いオヤジで、そういうオヤジが相手のことなんか一切考えない自分本位なセックスを見せることこそが男のロマン、エロの醍醐味のひとつだと思うんだけど、そういうピンク映画は今の時代ではもう無理なのかな。

日本芸術センター 第12回映像グランプリ
飛んで、流れて、消えて』(村木雄)☆☆
One Cut in the Life』(発智新太郎)☆☆
やり切れない』(フランキー岡村)☆☆★

挽歌』(河崎義祐)☆☆★
小悪魔女子が中年夫婦の間に入って波風立てまくる話なんだけど、70年代後半の作品とは思えないほど古めかしくてヒロイン秋吉の奔放さがあまり魅力になっていない。
期待していた秋吉の裸も無し。もうこの頃って脱ぎ惜しみしてたんか?

冒険者カミカゼ』(鷹森立一)☆☆☆
自らの企画で、大好きな『冒険者たち』を愛弟子の真田広之とのコンビで作ることができた千葉真一がいかに嬉しかったかは想像に難くないが、あまりのハシャギっぷりは観ていて恥ずかしい。
大金を奪ったり奪われたりの繰り返しは飽きさせはしないものの、アクションもサスペンスも雑過ぎて手に汗握るとまではいかない。

クライマックスの軍艦島でのギャングとの銃撃戦、ド派手な火薬の使い方に驚かされた。今や世界遺産の軍艦島も当時は閉山から10年も経っていないただの廃墟扱いだったから、好き勝手やっても問題なかったんだろう。もしもっと制作費があれば鉄筋建造物の一つ二つを爆破するぐらいのことをやってたかも。

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